過払い請求とその方法について

過払い請求という言葉を聞いたことがありますが、この過払いというのは一体何を払い過ぎたということなのでしょうか。それは、かつて消費者金融を利用していた人たちが払った金利のことです。消費者金融は貸金業法という法律に基づいて経営されていますが、かつての貸金業法の場合は、法定金利の20パーセントを超えた金利で貸し付けが行われても、それを罰する規定がありませんでした。そのため、かなりの消費者金融で、実質20パーセントを超えた融資が行われていました。

ところが、2006年の最高裁判決で、この金利が問題視されて以来、払い過ぎた分の金利、つまり過払いを取り戻そうという動きが起きるようになりました。また、その後2010年に施行された改正貸金業法で、法定金利を超えて貸し付けを行った業者は、処罰の対象となる規定が盛り込まれました。ちなみにこの過払い請求は、最終取り引きから10年以内であれば、今も行えます。借り入れ時の契約書や取り引きの明細など、借り入れ状況がわかる書類を持参して、弁護士か司法書士に相談してみてください。

もちろん自分で今の金利に計算し直して、差額を出すこともできますが、弁護士や司法書士に頼むと、消費者金融と交渉がしやすいというメリットがあります。それから、過払いを調べてもらうとブラックがつくなどともいわれていますが、債務整理をするのであればともかく、ただ調べてもらうだけの場合には、信用情報にブラックがつくことはありません。

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